奥野は2025年(令和7年)3月に定年退職となります。2023年(令和5年)9月入学を含めそれ以降,大学院修士課程(博士後期課程ともに)学生はお受けできません。
私たち奥野研究室は、様々な高温熱源から高速プラズマ流体を媒体として高効率発電を行う「MHD(電磁流体力学)発電」を中心テーマとして、発電性能向上実証実験とプラズマ電磁流体数値シミュレーションを両軸に環境適合エネルギー変換(高効率電力発生)技術の実現を目指しています。宇宙でのエネルギー変換(宇宙用電力変換技術)や電磁流体応用技術の更なる展開も視野に入れています。様々な大学・分野から熱意ある学生が集い、楽しさと活気に溢れた雰囲気の中で一丸となって取り組んでいます。
シードフリー環境適合型クリーンMHD発電機の開発と高性能化実験
地球温暖化対策のみならず,我が国のエネルギー安全保障の観点から,既存の技術を超えたより一層環境に適合する高効率な発電システムの構築が求められています。その有力な候補として多様な熱源に適応できる高効率クローズドサイクルMHD発電の実用化研究が国内外で精力的に進められ,多くの知見を蓄積するに至っていますが,未だに本格的なプロジェクトへの展開に繋がっていません。その要因の一つは,システムの複雑さ(結果的に高価)にありますが,奥野研究室では,従来の研究では煩雑ながらも不可避とされてきた「シード」(作動気体への金属蒸気の微量添加)のフリー化という既成概念を大きく覆すブレークスルーを世界で初めて展開しており,更なる発電性能の向上とその開発ロードマップを確固たるものにすることを目指しています。
プラズマ・流体の電磁流体数値シミュレーション
発電機内のプラズマ電磁流体の挙動を、数値シミュレーションにより解明します。そこではMHD発電において本質となるプラズマと流体との相互作用を考慮し、発電性能向上のための指針を得ます。
奥野研究室パンフレット(令和4年度版) (pdf 291kB)
奥野研究室ポスター(令和4年度版) (pdf 1,596kB)
「研究グループ紹介」 電気学会 電力・エネルギー部門 ニュースレター 2011年8月号(pdf 535kB)
解説:プラズマ電磁流体を利用した高効率エネルギー変換技術 日本航空宇宙学会誌 Vol.59, No.690(2011)(pdf 1MB)
解説:MHD発電機内の電磁流体現象 ながれ Vol.27, No.3, pp.233-240(2008)(pdf 736kB)
解説:東京工業大学におけるMHD発電研究概説(pdf 1.3MB)
解説:高効率エネルギー変換 -MHD発電-(pdf 0.8MB)